このミステリーがすごい 2018。 このミステリーがすごい! 海外部門

週刊文春ミステリーベスト10

このミステリーがすごい 2018

1,540円 税込 かごに入れる 「死者の提示する謎を、先生が解き明かしてくださいーー」推理作家として難事件を解決してきた香月史郎【こうげつしろう】は、心に傷を負った女性、城塚翡翠【じょうづかひすい】と出逢う。 彼女は霊媒であり、死者の言葉を伝えることができる。 しかし、そこに証拠能力はなく、香月は霊視と論理の力を組み合わせながら、事件に立ち向かわなくてはならない。 一方、巷では姿なき連続殺人鬼が人々を脅かしていた。 一切の証拠を残さない殺人鬼を追い詰めることができるとすれば、それは翡翠の力のみ。 だが、殺人鬼の魔手は密かに彼女へと迫っていたーー。 人里離れた施設の孤独な主は、予言者と恐れられる老女だ。 彼女は葉村譲と剣崎比留子をはじめとする来訪者に「あと二日のうちに、この地で四人死ぬ」と告げた。 外界と唯一繋がる橋が燃え落ちた後、予言が成就するがごとく一人に死が訪れ、閉じ込められた葉村たちを混乱と恐怖が襲う。 さらに、客の一人である女子高生も予知能力を持つと告白しーー。 残り四十八時間。 二人の予言に支配された匣のなかで、生き残り謎を解き明かせるか?! 二十一世紀最高の大型新人による、待望のシリーズ第2弾。 4位| 『罪の轍』/奥田英朗 1,629円 税込 かごに入れる 死刑執行当日、なぜ囚人は毒殺されたのか? 明治の世に京都で生きる人々を活写した連作時代本格推理、堂々登場。 慶応三年、新政府と旧幕府の対立に揺れる幕末の京都で、若き尾張藩士・鹿野師光は一人の男と邂逅する。 名は江藤新平ーー後に初代司法卿となり、近代日本の司法制度の礎を築く人物である。 二人の前には、時代の転換点ゆえに起きる事件が次々に待ち受ける。 維新志士の怪死、密室状況で発見される刺殺体、処刑直前に毒殺された囚人ーー動乱期の陰で生まれた不可解な謎から論理の糸が手繰り寄せる、名もなき人々の悲哀を活写した五つの物語。 破格の評価をもって迎えられた第十二回ミステリーズ! 新人賞受賞作「監獄舎の殺人」に連なる時代本格推理、堂々登場。 6位| 『紅蓮館の殺人』/阿津川辰海 1,120円 税込 かごに入れる 史上初めて7冠を制覇した『カササギ殺人事件』に並ぶ傑作登場! 謎解きの魅力全開の犯人当てミステリ 自らの葬儀の手配をしたまさにその日、資産家の老婦人は絞殺された。 彼女は自分が殺されると知っていたのか? 作家のわたし、アンソニー・ホロヴィッツは、ドラマ『インジャスティス』の脚本執筆で知りあったホーソーンという元刑事から連絡を受ける。 この奇妙な事件を捜査する自分を本にしないかというのだ。 かくしてわたしは、きわめて有能だが偏屈な男と行動をともにすることに……。 ワトスン役は著者自身、謎解きの魅力全開の犯人当てミステリ! 7冠制覇『カササギ殺人事件』に並ぶ圧倒的な傑作登場。 2位| 『拳銃使いの娘』/ジョーダン ハーパー,鈴木 恵 715円 税込 かごに入れる 国境、人種、階級、法、 あらゆる境界/限界(ボーダー)を超えた麻薬との戦いーー これこそが犯罪小説の完成形。 ーー解説:杉江松恋 エンタメ直球の疾走感と文学の重み… ウィンズロウの3部作はまさに『ゴッドファーザー』と『戦争と平和』のハイブリット版だ。 ーーニューヨーク・タイムズ グアテマラの殺戮から1年。 メキシコの麻薬王アダン・バレーラの死は、麻薬戦争の終結をもたらすどころか、新たな混沌と破壊を解き放っただけだった。 後継者を指名する遺言が火種となり、カルテルの玉座をかけた血で血を洗う抗争が勃発。 一方、ヘロイン流入が止まらぬアメリカでは、DEA局長に就任したアート・ケラーがニューヨーク市警麻薬捜査課とある極秘作戦に着手していたーー。 4位| 『イヴリン嬢は七回殺される』/スチュアート・タートン,三角和代 1,834円 税込 かごに入れる フィナンシャル・タイムズ選ベスト・ミステリ! コスタ賞最優秀新人賞受賞! 仮面舞踏会の夜、令嬢イヴリンは死んだ。 おまえが真犯人を見つけるまで、彼女は何度も殺される。 驚異の超絶SF本格ミステリ、登場。 森の中に建つ屋敷〈ブラックヒース館〉。 そこにはハードカースル家に招かれた多くの客が滞在し、夜に行われる仮面舞踏会まで社交に興じていた。 そんな館に、わたしはすべての記憶を失ってたどりついた。 自分が誰なのか、なぜここにいるのかもわからなかった。 だが、ひょんなことから意識を失ったわたしは、めざめると時間が同じ日の朝に巻き戻っており、自分の意識が別の人間に宿っていることに気づいた。 とまどうわたしに、禍々しい仮面をかぶった人物がささやくーー今夜、令嬢イヴリンが殺される。 その謎を解き、事件を解決しないかぎり、おまえはこの日を延々とくりかえすことになる。 タイムループから逃れるには真犯人を見つけるしかないと……。 悪評ふんぷんの銀行家、麻薬密売人、一族と縁の深い医師、卑劣な女たらしとその母親、怪しい動きをするメイド、そして十六年前に起きた殺人事件……不穏な空気の漂う屋敷を泳ぎまわり、客や使用人の人格を転々としながら、わたしはの謎を追う。 だが、人格転移をくりかえしながら真犯人を追う人物が、わたしのほかにもいるというーー 英国調の正統派ミステリの舞台に、タイムループと人格転移というSF要素を組み込んで、強烈な謎とサスペンスで読者を離さぬ超絶SFミステリ。 イギリスの本読みたちを唸らせて、フィナンシャルタイムズ選ベスト・ミステリ、コスタ賞最優秀新人賞受賞。 多数のミステリ賞、文学賞の最終候補となった衝撃のデビュー作! 5位| 『ディオゲネス変奏曲』/陳 浩基,稲村 文吾 1,120円 税込 かごに入れる お気に入りのコーヒーみたいに、ミステリがもっと好きになる。 正統派推理短編、私立探偵小説、ヒストリカル等、『日曜の午後はミステリ作家とお茶を』で人気を博した短編の名手が贈るとっておき! ごゆっくりお楽しみください。 8位| 『1793』/ニクラス・ナット・オ・ダーグ,ヘレンハルメ美穂 1,980円 税込 かごに入れる 重厚でスリリングな大型北欧歴史ミステリー。 1793年ーーフランスでは革命の混乱が続き、その年、王妃マリー・アントワネットが処刑された。 スウェーデンにもその空気は広がっており、前年1792年には国王グスタフ3世が仮面舞踏会の最中に暗殺されている。 無意味な戦争と貧困にあえぐ庶民の不満と、王制への不信がマグマのように煮えたぎっていた。 舞台はそんな、混沌とした時代のストックホルム。 秋のある日、湖で男性の遺体が発見された。 腐食はしていないが、四肢は切り落とされ、眼球をくりぬれ、舌と歯も奪われ、美しい金髪だけが残されていた。 結核に冒され余命幾ばくもないインテリ法律家と、戦場帰りの荒くれ風紀取締官がタッグを組んで殺人事件の謎を追うーー。 現代の洗練された美しい都市とはかけ離れた、貧しく、荒々しく、混沌とした18世紀のストックホルムをスウェーデン最古の貴族の末裔が大胆かつ繊細に描く、重厚でスリリングで濃密な、大型北欧歴史ミステリー!!

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「このミステリーがすごい!2018年版」: 朴念仁と居候

このミステリーがすごい 2018

乃木坂46の 白石麻衣さんが表紙です。 今後も乃木坂46メンバーが表紙を飾っていくのかもしれません。 マスコットキャラの ニャームズが、いつか忘れられそうで心配です。 この『2020年版』は、正確には 2018年11月~2019年10月までに発売されたミステリー小説の中から選ばれたものです。 投票者は全国のミステリーマニアや評論家、大学のミステリー研究会たちなど、計73名です。 国内編と 海外編に分かれており、それぞれ 20位まで順位が付けられています。 ミステリーとは言っても、「本格ミステリー」だけがエントリーされるわけではなく、 ミステリー要素があるものなら何でもランクインしてきます。 この記事では、最注目の 各ベスト10だけ紹介します。 11位以下の作品は、ぜひ本を買って確かめてみて下さい。 霊媒師の名前は城塚翡翠(じょうづか ひすい)。 翡翠は事件の現場に行けば、被害者と通じることが出来ます。 そうした翡翠の霊視を元に、作家の香月史郎が推理を組み立て、事件の謎を解きます。 それは雑誌にも紹介され、青瀬の自信作となりました。 施主の吉野は完成を喜びましたが、その後その家に住んだ形跡がありませんでした。 青瀬は吉野一家の行方を追います。 屍人荘でのテロを画策した班目機関の研究所 <魔眼の匣>で殺人事件が起こります。 そこでは予知能力が研究されており、元被験者のサキミという老婆が 「あと二日で男女が二人ずつ四人死ぬ」と予言し、その通りになります。 予知とクローズド・サークルを掛け合わせた本格ミステリーです。 当時は一般家庭にまだ固定電話が普及していませんでした。 そんな中で子どもの 誘拐事件が起こります。 誘拐犯との電話でのやりとりにまだ慣れていない警察は、対応に右往左往させられます。 それでも徐々に犯人に迫っていく過程は、非常に緊迫感があります。 後に初代司法卿となる江藤新平と、尾張藩の侍の鹿野師光がコンビを組んで、殺人事件の謎を解いていきます。 江戸時代ならではの 犯行動機にうならされます。 火の勢いが強くて脱出できないので「クローズド・サークル」です。 屋敷がやがて焼失することは、冒頭から読者には分かっています。 脱出方法を探すのか、事件の真相を解明するのか。 時間が限られているので、どちらを優先するのか選択しなければなりません。 時間制限つきという珍しいタイプのミステリーです。 80年代半ばに実際に起きた、豊田商事事件がモデルです。 3話収録の中短編小説です。 いずれも始まりは小さな事件ですが、やがて大きな悲劇につながっていきます。 「古典部シリーズ」と同様の、高校生を主人公とした学園ミステリーですが、 「古典部」とは違った ほろ苦いテイストが特徴です。 海岸で血のついた鷹の ブロンズ像が見つかり、その後、彼女の遺体も発見されます。 ブロンズ像は彼女の家にあったものでした。 事件の前には脅迫状が送られてきており、どうやら 芭蕉の俳句の見立て殺人のようだと分かってきます。 作家のホロヴィッツと元刑事のダニエルがコンビとなり、殺人事件の謎を追います。 去年の 『このミステリーがすごい!』で1位を獲った 『カササギ殺人事件』でもそうでしたが、著者はアガサ・クリスティなどの古典的ミステリーの空気感を醸し出すのが非常に上手いです。 手記形式なのに安易に叙述トリックにせず、徹底して フェアプレイにこだわった本格ミステリーです。 獄中でのギャングのボスとのトラブルのせいで、ネイトの家族の命が狙われることになったのです。 ネイトは娘を連れて逃亡の旅に出ます。 三部作であり、この『ザ・ボーダー』で終幕です。 麻薬王・アダン・バレーラの排除に成功した後の、カルテル構成員たちの新たな覇権争いを描いています。 「私」は深い森をさまよい、古い屋敷にたどり着きます。 そこで時間が同じ日の朝に巻き戻っていることと、自分が別の人間になっていることに気付きます。 そして今夜イヴリン嬢が殺され、その謎を解かない限り、延々とこの日を繰り返すことを知らされます。 『このミステリーがすごい!2018年版』海外編・第2位にランクインした 『13・67』の衝撃を忘れられない方におすすめです。 ある日彼は、 大統領暗殺の陰謀に自分が歯車として組み込まれていたことを知って驚きます。 仲間が次々と殺され、次は自分だと思った彼は、ラスベガスの犯罪組織にすがるべく西へ向かいます。 本格ミステリーから私立探偵もの、ホラー、サスペンスなどバラエティ豊かなラインナップです。 ストックホルムの湖でバラバラ死体が発見されます。 退役軍人のカルデルは、法律家のセーシルの片腕として事件の捜査に関わります。 その ミステリー系の短編を集めたのが本書です。 「SFってハードル高そうなんだよな~」と思っている方は、こういう「SF作家の書く 非SF小説」から読むキッカケを作るのも良いかもしれません。 二人は元夫婦で、 16年ぶりに再会することになりました。 クサヴァーは16年前に突然失踪したため、マティルダはその理由が分からず長年苦しんできました。 別れてから再会するまでの間にクサヴァーに何があったのか。 お互いに物語を創作しながら、相手の真意を探ろうとします。 結果を知って納得できずに怒る人もいますが、こういうのは自分の予想が外れる方が面白いものです。 『このミステリーがすごい!2020年版』は、ミステリーの評論家や研究会などの、 73人の投票によってランキングが決められています。 日本で小説を日常的に読んでいる人が総人口の0. 1%だとすると、その数は 10万人です。 その10万人が全員ミステリーを読んでいるわけではありませんが、73人というのはその0. 073%にあたります。 読書家の0. 073%だけの投票で決めたランキングなんて、決定的なものとはとても言えません。 だから結果に対して、「なんで自分の推しの作品が上位にランクインしてないの?」と憤慨するよりも、 「見逃していた作品に気づけてラッキーだ」と思うくらいで丁度いいのだと思います。

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「このミス」完全読破 読破本リスト(説明・企画リスト)−朴念仁と居候

このミステリーがすごい 2018

あれ~っ?200円以上も高くなってるやん、といきなり嵌められたように感じたが、それは付録の創刊号分というわけか。 創刊号がこんなに薄かったのにはびっくりだが、選者それぞれのベスト6に対する寸評は今よりずいぶん長く、また単に褒めるだけでなく「前作より落ちるが」とか「当作者のベストではないが」とか、ホントにベスト6?と疑うようなものもあり面白かった。 こういう毒や熱が「このミス」の本来の特徴だったはずが、本編に入ると例年と変わらぬ進行具合で、権威が出来てきて真面目に成り過ぎているのか、ちょっと盛り上がりに欠けるかなあ。 何年か前に無くなった座談会の復活も望みたいし、もっと面白がって作ってもらいたいと思う。 とはいえ当誌を手に取ると否応も無く年末を感じるし、今年の国内1位は不覚にも知らない作 本屋の平台に載ってた記憶もないが? 、正月の読書選びには大いに参考にしたい。 今年も師走になり、この本が出る季節になりました。 若いころは時間もスタミナもあり、自分が読んだ本の評価と本書の評価がどうなのか、という意味で読んでいましたが、 最近は、この本を手掛かりにして、自分の読みたい本を探す、というように目的も違ってきています。 恒例の国内、海外のベスト10が発表されていますが、この中から何冊か読みたい本をピック・アップしました。 既に「週刊文春」のミステリーベスト10、「本格ミステリベスト10」などが発表されていますが、そう大きな違いはないようです。 本書に限らず、このような選定をする場合、 少し前までは、選者が、版元の意向を忖度するのというのか、微妙にバイアスのかかった選定もありましたが、 最近は少しましになったように思います。 2018年版には、誕生号がそのまま採録されています。 私のような読者には、誕生号程度の内容で十分です。 座談会、対談などで水増ししていますが、電車の中で読んでいて、あまりの退屈さにあくびが止まりませんでした!! 本誌も創刊号当時に立ち返り、もう一度内容を見直してはいかがでしょうか!! ランキングとそれぞれのベスト6を目当てに毎年欠かさず購入してます。 (本棚に30冊並んでます。 なので、個人的には誕生号のおまけはちょっとお邪魔ですが) ランキングを見て、すでに読んだ本が入っていれば素直に嬉しいし、読み逃していればいたらで年末年始のお楽しみだし、という使い方で充分元は取れています。 確かに今年はメジャーどころの各賞が受賞・該当作なし、となったため座談会ネタがちょっと苦しい感がありますが、別に無理してまで読む必要はなく、斜め読みで飛ばしています。 (それでも一時期のつまらない短編を3つ4つ巻末に押し込むやり方よりは、はるかに良心的だと思います)対談もファンであればじっくり読めば良いし、そうでないのであれば何度目かの読み返しのついでで充分でしょう。 入賞作の短評と各々の隠し玉などは、これからも続けて欲しいですね。 というわけで、ミステリー好きにはオススメしますし、来年以降も買い続けるつもりです。

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